こんにちは。
今回は『部下や後輩が育つコミュニケーション』というテーマです。
<こんな人に役立つ内容です>
✔︎部下や後輩を育てる立場にあるマネージャー
✔︎チームの成果を高めたいリーダー
✔︎何かを教える立場にいる教師や研修講師
上記のような誰かを育成する立場にいる方はこんな悩みを持ったことがあるのではないでしょうか。
「部下にはどんな態度で接したらいいのだろう」
「後輩に育ってほしんだけどミスだらけ、どう接しようか・・・」
「自信を持つように育ってほしいけどどうしたらいいのかな」
こんな悩みに対して、ポジティブ心理学・教育心理学の研究結果を参考に話していきます。
ちなみに簡単に私の自己紹介をすると、これまで学生時代に部員100名の部活の部長を務めたり、会社ではプロジェクトリーダーとして6名のメンバーを束ねた経験があります。
その過程で試行錯誤する中で勉強し実践した知識からお話しします。
「君ならできる!」と本気で思っていますか?

部下や後輩が育つコミュニケーションについて、さっそく結論を言うと、
相手の可能性を信じて接する
これだけです。
つまり、
「君ならできる!」
と松岡修造さんのように本気で相手の可能性を信じてあげることですね。
「おいおい、いきなり精神論かよ・・・」
そう思われるかもしれませんが、これは実際に研究で明らかになったことなのです。
ここでは、「ピグマリオン効果」を紹介していきます。
期待通りに成長する「ピグマリオン効果」

ピグマリオン効果とは、アメリカの教育心理学者ローゼンタールが発表した心理学の用語です。
ローゼンタールさんはサンフランシスコの幼稚園年長児と小学生を対象にある実験を行いました。
なんと、対象者の先生に「あるウソ」を伝えたのです。

児童の成績が将来伸びるかがわかるテストがあります
そのテストを実施し、結果をもとに「成長が期待できる児童」と「成長が期待できない児童」に分けたリストを先生に見せました。

これが「成長が期待できる児童」のリストです!
しかし、実はこのテストはただのありふれた知能テストであり、
しかも「成長が期待できる」としてリストに載っている生徒はランダムに選ばれた20%ほどの生徒でした。
にもかかわらず、8ヶ月後にもう一度知能テストを同じ児童に実施したところ、
まったくランダムに選ばれたはずの20%の児童の知能が大きく伸びたのです。
また、学習への興味や自主性などにも向上が認めらました。
先生はウソのリストを見て「この子たちは伸びる」と信じながら対象の子供たちと接しており、
潜在的可能性を信じていることが無意識に生徒に伝わり、それが現実のものとなったのです。
この実験から言えることは、
人は期待される通りに成長する
ということです。
その反対の「ゴーレム効果」

このピグマリオン効果と反対の効果が「ゴーレム効果」と呼ばれています。
例えば、先生が生徒に「この子は勉強ができない子だ」と思いながら接すると、その子は本当に成績が下がってしまう現象のことです。
この感じ、みなさんもご自身の経験からなんとなくわかりませんか?
親や教師が自分に期待してくれているか、それとも「どうせ無理だろ」と思いながら接しているのかは、なんとなく感じてしまうものです。
そして悲しいですがその通りになっていく場合が多いですよね。
あなたは部下や後輩、生徒の可能性を本気で信じれていますか?
過度な期待や一方的な期待はNG

注意点として、過度に期待しすぎることや、一方的な理想や目標を相手に押し付けるのはNGです。
あくまで、
✔︎本人が自主的にやる気を出すようなレベルの期待
✔︎本人もそうなりたいと思っていることに対しての期待
であることが大切です。
例えば、部下を育てる上司の立場であったら、
部下が望むキャリアプランを理解しておくことや、
一方的な目標を押しつけずに「なぜこの目標なのか」「どうなって欲しいと考えているのか」
を共有しておく必要があります。
自分の成功のためにも活用できる

このピグマリオン効果は、他者だけでなく自分にも使うことができます。
なにか目標や成し遂げたいことがあるのなら、日頃から自分で自分を信じてあげる。
具体的には下記のような行動がオススメです。
✔︎できない理由ではなく、できると思う理由を10コ紙に書き出す
✔︎その紙を寝室の壁に貼る
✔︎目標を達成しているイメージに合う画像をスマホの待ち受け画面にする
✔︎「行ったことのないお店に行く」「やったことのないことを1週間始めてみる」のように小さな挑戦をする
ちなみに私は達成したい目標があるときは「〇〇できる!」というリマインダーを毎朝8時に通知されるように設定しています。
洗脳みたい(笑)
まとめ

部下や後輩に成長してもらいたい
自分も成長したい
そんなときはピグマリオン効果をうまく利用し、
相手の可能性も自分の可能性も信じることを習慣にしてみましょう。
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