こんにちは。
今回は「部下を育てるための伝え方」というテーマです。
<こんな方に役立つ内容です>
✔︎部下を育成・指導している上司
✔︎チームをマネジメントしているリーダーの方
✔︎言いにくいことを言わなければいけない立場の方
部下やチームメンバーに厳しい意見を言う必要がある立場にいる方は、
こんな悩みを持ったことがあるのではないでしょうか。
「フィードバックをしたら部下のモチベーションが下がってしまった」
「厳しいことを伝えたら落ち込んでしまうんじゃないか、と気になってうまく伝えられない」
「どんな風に後輩を育てればいいのか分からない」
こんな悩みに対してお答えしていきます。
どのくらい褒めればいいの?
部下のマネジメントの仕方や伝え方のノウハウは本やネットにたくさんありますよね。
中でも「いっぱい褒めてあげましょう!」というような話はよく聞くと思います。
「でも、褒めるのが大事なのは分かるけど、具体的にどれぐらい褒めればいいの・・・?」
そんな疑問が湧くと思います。
結論から言うと、、、
3回褒めてから、1回叱る
このことについて、
ポジティブ心理学の研究結果を用いて解説していきます。
ちなみに私の自己紹介をすると、
これまで学生時代に部員100名の部活の部長を務めたり、
会社ではプロジェクトリーダーとして6名のメンバーを束ねた経験があります。
その過程で試行錯誤する中で勉強し実践した知識からお話しします。
1回叱るなら最低3回褒めなければいけない「ロサダライン」
この「褒める」と「叱る」の3:1の割合は、アメリカの心理学者でありビジネスコンサルタントであるマルシャン・ロサダ氏の研究結果によるものです。
このロサダさんは「業績の良いチーム」と「業績の悪いチーム」で、チーム内のコミュニケーションにおける「ポジティブな言葉」と「ネガティブな言葉」の使用頻度を研究しました。
その結果、業績の良いチームの「ポジティブな言葉」と「ネガティブな言葉」の比率はおよそ「6:1」であり、
成果を出すチームであるためには最低でも「2.9013:1」でなくてはいけない、と導き出したのです。
つまり、1回ネガティブな言葉を伝えるのであれば、最低でも3回はポジティブな言葉を伝えなければならないのです。
この最低ラインのことを「ロサダライン」と言います。
(※実は、のちにこの「2.9013:1」という比率に数学的な裏付けはないということが発表されましたが、この研究成果自体には問題はないとされています)
部下・上司、夫婦、友人でも
例えば、部下のプロジェクトの進め方が悪く成果も出ていないので指摘したいという場合。
あのプロジェクト、成果を出せていないね。
進め方が良くないよ。
と1回伝えるならば、
昨日の君のプレゼン、とてもわかりやすかったよ!
いつも〇〇くんに積極的に指導してくれていて助かるよ
コピーとってくれてありがとうね
とポジティブな言葉を最低3つは伝えるようにしましょう。
叱ったときに3つも一気に言うのは不自然なので、日ごろからコミュニケーションをとり、ポジティブな言葉をかける必要があります。
もちろんこれは上司と部下の間だけでなく、夫婦や友人間においても同じですね。
日頃から感謝を伝えている関係性の方が、何か言いにくいことがあっても冷静に受け止めてくれますよね。
まとめ
部下のモチベーションが下がっているとき
厳しいことを伝えなくちゃいけないとき
言いにくいことを言わなきゃいけないとき
そんなときは、この3:1の法則を思い出し、
ポジティブな言葉をネガティブな言葉の3倍以上はかけるようにしましょう。